かれこれ20年近くレゴをやってきてようやく最近、自分の制作スタイルというものに自覚的になってきた気がします。
今回はそんな私の制作スタイルについての話です。
【STEP1】モデルを調べる
まず、制作するモデルを調べます。
例えば飛行機をオリジナルで作りたいと思ったら「世の中にはどのような種類の飛行機があるのか?」「自分の作りたい飛行機に最も近いのはどの機種か」といったことや、一般的なコックピットの設備なども調べます。
モデルが実在する場合は制作の参考にするために、そのモデルがあらゆる角度から撮影された写真を出来る限り集めます。モデルが現存している場合は実際に行って撮影したり、実物の大きさを体感したりします。
集めた写真はこのようにフォルダーごとに整理します。
また、「再現するおもしろさ」でも紹介しましたが開発経緯や裏話等も調べます。開発や製造に携わった人と同じような思いになれる気がして制作に一層の熱が入るからです。
【STEP2】外観を考える
収集した知識や写真をもとに頭の中でおおよその外観を考えます。
重要なのは"外観"ということ。細かい組み方や内部の構造は無視して、まず先に完成イメージを描きます。どのパーツをどのように見せるか、1〜2週間程かけてじっくり考えます。
この時、どうしても完成品が製品や他のレゴラーの作品と極端に似てしまうようなら制作は断念します。
【STEP4】パーツ収集
STEP2で描いた脳内設計図をもとに、必要になるであろうパーツを収集します。持っていないパーツや足りないパーツは注文して取り寄せます。
この時、制作上どうしても必要なパーツが手に入らなかったり、作品に適した色のパーツがないと言う場合も制作は断念します。
【STEP4】組む
この段階でようやく実際に部品を組みます。 制作記シリーズとしてブログに投稿するのはこの段階からです。
しかし、組んでみて思ったようなクオリティに達しなかった場合はこの時点でも制作は断念します。
↓この段階で制作を断念した作品たち
江ノ電100形
小型帆船
【STEP5】遊んで耐久試験
私はもうレゴで"遊ぶ"ことはしない年齢なのですがこの段階では童心に帰り、子供が作品を使って考えられる限りの遊びをして耐久できるか試験を行います。
強度に問題のある箇所が見つかったら修正して再び遊んで耐久試験を行います。
【STEP6】完成前にバラす
一番大事だと思う工程です。
STEP5の耐久試験をクリアし、完成まであと一歩というところまで進展したら一度、半壊もしくは全壊にして不自然な組み方や簡略化できる組み方を探します。
私の場合、制作に熱中すればするほど客観的な視点が欠けてしまい、そういった組み方をしてしまったり、見落としてしまう傾向があります。なので完成まであと一歩というところで一度全体を見直し、客観的な目で組み直して作品に不備がないかを探します。この作業は一度だけではなく、何度も行います。
【STEP7】完成
ツイッターで完成報告をしたりブログに掲載したりします。
以上が私の制作スタイルです。
思えば10年程前から、無意識でこのスタイルで制作していた気がします。
誰に言われるでもなく、誰かを参考にしたわけでもなく無意識で確立されたものなので、きっとこの先もこのスタイルで制作していくのだろうと思います。