完成しました『路線バス』
CITYシリーズで走っていそうな車両を目指して制作した久しぶりの完全オリジナル作品です。
前作のリムジンバスもオリジナル要素の多い作品でしたが、どちらかというと「路面電車とバスターミナル 8404」の現代版アップデートといった意味合いが強い作品でした。
今作はそんな前作を制作した際の経験やボツになった組み方などを取り入れています。
制作する上で気をつけたことはただ一つ。
CITYシリーズのバスと同じように歴代路線バスと被らないようにすること。
大枠の窓やタイルに貼られた多くの広告、横向きの座席や手すりなど、今までには無い、しかし実際の路線バスにはあるものを取り入れ、一つの作品に落とし込みました。
本作の目玉的な組み方はなんといっても1×4×6ウィンドウフレーム(#60596) の横組み。この組み方が上手くいっていなければきっと制作は中断していたでしょう。
そんな本作にとって重要な窓は目立つようにしたいと、フレームは黒にしました。
一方で暗い印象にならないよう、車両のメインカラーは爽やかなミディアムブルーにしました。
また、もう一つの特徴として車両のいたる所に広告が貼られています。窓下の大きな広告なんかは実際の路線バスでは見るものの、CITYシリーズには登場したことがありませんでした。
ステッカーはextraを使用。購入してから約3年経って大いに役に立ってくれました。
フロント
CITYの初代路線バス「7641 レゴシティの街角」のバスをオマージュしました。
同じキャノピーパーツを使っているのもそうですが、ヘッドライトやグリルタイルなど、本作の雰囲気を損ねない程度でリスペクトを込めて同じパーツを使用しました。
運転席
運転席には流行りのマグカップを置きました。
その後ろには精算機があります。
この精算機、ディテールを上げるためもありますが理由はそれだけではありません。
バスを持ち上げたりして、窓に外側から内側に圧力がかかった際、窓が車内に倒れるのを防止するストッパーの役割も果たしています。
また、マッドガードパーツの出っ張りを目立たなかさせる効果もあります。
たった一つのスロープパーツに3つも存在理由があり、本作で一番の気に入りの組み方です。
客席は全部で7席あり、運転席も含めて全て黄色で統一しました。
車両の中央の座席は横向きに設置しています。
もともとは普通に前向きに座席を配置しようとしていたのですが、窓のフレームにミニフィグの腕がぶつかってしまうので断念。
その代替案として思いついたのが今の組み方だったのですが結果オーライ。
狭いバスの車内はどうしても内装が似通ってしまいますが、この組み方で差別化を図ることができました。
その脇には、今までのCITYの路線バスにはなかった手すりを設置しました。
たった一本の黄色いバーパーツですが、これだけで車内が揺れることを想像することができる、ディテールを上げることができたと思います。
本作も前作に続き、Studioで制作したおかげで1ヶ月程度で完成させることができました。今回は特に簡単に色を変えられるという点が非常に大きかったです。
車両中央の黒いライン(窓フレーム、及び側面スタッド)と車両のメインカラーとの相性を簡単に確かめられたのも、メインカラーを赤で制作していたのを今の水色に変更した判断が早かったのも、様々なカラーで制作して印象を確認できたのも、全てはStudioの最大の長所のおかげです。
また、この程度の規模の作品ならStudioで制作していても強度がどうなっているのか把握しやすいのもStudioのみで制作を進める動機になりました。
もう使い方で困ることもなくなり、思い通りの作品を制作することができます。
これからのレゴライフに強い武器を手に入れました。