といっても、今回は一から作るのではなく、製品を改造して作品を作ろうと思っています!
元となる製品はもちろんこちら!
「LEGO CUUSOO」で一万票集まって見事、商品化された製品です。
実は私も投票した一人です。まだ高校生の頃、提案されたビルドの段階から、これが製品化されたらどんな風になるのだろうと胸を弾ませながら投票しました。
しかし、製品化が決まり、公開された画像を見て思った真っ先に思った感想が...
「期待したほどでもなかった」
今思えば期待値が高すぎたのだと思います。
では、具体的にどの点が期待したほどでもなかったのか、端的にいうと、がっかりしたポイントなのかというと以下の通り。
・ボンネットのごつごつ
最初にがっかりしたポイントです。
デロリアンとは思えない階段状に積まれたプレートのボンネット。
この点に関しては、提案版の方のスロープパーツを使った再現の方が良かったです。
・フロントガラスが無い
提案版ではプレートパーツを使ってAピラーのみを再現することでフロントガラスの存在を"暗示"させる組み方になっていました。
この時点では何も思いませんでした。
というのも、その時点ではあくまで"提案版"で、製品化されたら何らかの部品でフロントガラスが設置されるものだと思っていたからです。
ところが、製品版でも同じ方法で再現されていました。
4ポッチなど、スケール小さい車ならまだしも、8ポッチ幅のスケールでフロントガラスが無いというのは、見栄え的にどうもしっくりとせず、がっかりとしました。
・二人乗りが出来ない。
組み終わってびっくりしました。
6ポッチの幅でさえ、ドアを薄くすることで二人乗りが可能なのは「4728 プリペット通りからの脱出」のウィーズリー家の車で既に実証されています。
8ポッチも幅があれば確実に二人乗りが可能であるはずなのです。
ところが本製品は、二人乗りが出来ない。
これはバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの内容から見ても致命的な欠点ではないでしょうか。
・座らせづらい
こちらも組んでから気づきました。
本製品は、ミニフィグが座る部分にポッチが4つあります。つまり、4つのポッチ全てにミニフィグの足をはめて、座らせることになっています。
それ自体は問題と思わないのですが、これがびっくりするくらい座らせづらいのです。
狭い車内に指を突っ込んでミニフィグを乗せるのですから、もう少し搭乗させやすいようにしてほしかったです。
以上ががっかりした点です。
ただ、これらはあくまでも私個人の主観で、「製品としてどうか、ではなく私個人の好みとしてどうか」という物差しの下の評価です。
もちろん、素晴らしいと思う点もあります。
コストや納期という制約がある中で、提案版より一回りも小さくなっていながら、全体的な再現度はずっと高く、これがプロの腕かと感心させられました。
特に感心したのは、後方です。
8ポッチ幅というミニフィグ比率としては最大級のスケールを使い、タイムトラベルの装置、バックライトやダクトなど、非常に上手く再現されています。
実を言うと私は、"改造"という形で作品を作るのは初めてです。
そんな今、ある二つの言葉を見つけました。
・「完成された技術は謙虚に学べ」
・「既存の技術をゼロから自主開発するのは、ムダである。徹底的に学んで、むしろ次のステップに必要なものを研究すべきである」
D51や0系新幹線の開発に携わった鉄道技術者、島安次郎の言葉です。
たしかに!と唸らされる名言というか、本質を突いた言葉です。
この言葉通り、製品の良いところ、プロの腕に感心させられた箇所は残しつつ、自分の好みに納得できるデロリアンを制作します!