LIFE LOBrick Smithのレゴ日記

スミスのLEGO制作記

レゴでいろいろ作ってく

ウィリス・タワー

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ウィリス・タワー

1973年竣工

高さは442mで110階建。

アンテナを含めると527mにもなるシカゴにある超高層ビルです。竣工当時は世界で一番高いビルでした。

アメリカの大手百貨店グループ、シアーズによって建設され、当時は「シアーズ・タワー」という名前でした。その後、シアーズの業績悪化に伴い命名権を売却、今のウィリス・タワーという名称になりました。

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制作の動機はいたってシンプル。

エンパイア・ステート・ビルディング 21046」よりも高い超高層ビルを作りたいと思ったからです。

威風堂々としてかっこいい、世界的にも有名なこのビルはまさにぴったりの題材でした。


高さは約67cmもあります。

私が制作した中で最も高い作品になります。f:id:brick_smith4423:20231023200706j:image


せっかくなので「エンパイア・ステート・ビルディング 21046」や過去作のクライスラー・ビルディングと縮尺を合わせて制作しました。

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実際のウィリス・タワーは、それぞれ高さの違う正四角柱を9個束ねたような形になっていますが、本作では各四角柱の"間"を表現するために 4×4と4×5が混在する形になっています。

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窓は1×1プレートで再現し、ルーバーは1×1ブロックで再現しています。

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103階展望室にある全面ガラス張りの展望台「ザ・レッジ」も再現しました。

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特徴的なアンテナはテクニック系のパーツやバーを使って再現しました。

最後までどう組むか悩みましたが、精密さよりも雰囲気重視で組みました。

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低層階部分は2017年の再開発後の姿を再現。

また、道路には乗用車やパトカー、消防車など様々な車を配置しています。

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内部の構造はいったてシンプル。ブラケットパーツのついた骨組に外壁を貼り付けるような構造になっています。

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本作で特に時間が掛かったのがこの骨組、つまり内部構造でした。外観がシンプルな分、構造美を追い求めた結果、慎重になりすぎて考え込んでしまいなかなか制作が進まなかったのです。

また、当初はテクニックパーツで組む案やビル全体を縦に半分ずつ制作して最後に二つを合わせる案など、アーキテクチャらしくトリッキーな組み方を多く考えていました。

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しかし、自分の理想的な組み方を追い求めるあまり、作品に必要な構造を把握できていなかったことに気づき反省。

考え直してもう一度一から作り直すことで今の組み方を思いつくことができました。

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骨組だけではあまり強度はありませんが、外壁のプレートと接合することで、非常に頑丈になり簡単には崩れなくなります。

 

ここまで内部の組み方にこだわった作品初めてでした。

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今までの作品よりも圧倒的に内部が広く、そしてアーキテクチャらしく美しく強固に作らなければならなかった分、考えることが多く制作中、全くアイデアが湧かないということが多かったです。

ですが、やはり自分の場合、良いアイデアというのは突然降って湧いたりせず、考え抜いてようやく閃きます。

納得いく作品ができたのはそのおかげだと思っています。