今年完成させた作品は『クライスラー・ビルディング』『東京駅 丸の内駅舎』『国会議事堂』『リムジンバス』『路線バス』の5つです。
今年最初に完成した作品『クライスラー・ビルディング』は、ニューヨークにある"世界一美しいビル"と言われる高さ319mの超高層ビルです。
去年の12月、その年から始まったアーキテクチャブームで制作を開始し、今年2月に完成しました。
"もしアーキテクチャのランドマークシリーズとして発売されたら？"というテーマで制作。せっかくなので「エンパイア・ステート・ビルディング 21046」と縮尺を合わせました。
内部は自分の作品史上最も複雑で一番苦戦しました。我ながらよくここまで構造を整理して組み上げたなと思うほどで、一つ一つのパーツに意味がある組み方になっています。
その後もアーキテクチャ熱は冷めず、次は日本の建造物を制作、5月に『東京駅 丸の内駅舎』、9月には『国会議事堂』を完成させました。
それぞれパーツが最も活かせるサイズになっているので他の作品と縮尺は合わせていません。
『東京駅 丸の内駅舎』は制作中、デザイン面で特に悩まされました。
「細かな装飾をどうデフォルメするか？」「エンジと白のパーツをどう使い分けたら東京駅らしくなるか？」など、サイズが小さく使えるパーツも限られる中でいろいろ苦労した作品です。
一方の『国会議事堂』は基本的にブロックの積み重ねという正攻法的組み方です。
なので淡白に見えないように噴水や植木なども再現しました。
トリッキーな組み方は正面玄関の柱と階段くらいです。
そして、ようやくアーキテクチャ熱が冷めた10月、自身初となるStudioで設計した作品『リムジンバス』を完成させました。
実際に組んでから問題が見つかり、組み方を修正しないといけない箇所もありましたが、それでも制作はスムーズで、普段なら数ヶ月かけて作品を制作している私が今作は約2週間と驚異的な速さで完成させることができました。
その約1週間後には『路線バス』を完成。
今作もStudioで設計しました。
CITYシリーズに登場しても違和感ないような作品を目指して制作したことに加え、CITYの歴代路線バスと被らないということを意識して組みました。
できるだけパーツ数を抑え、それでいて安っぽく見えず製品らしいクオリティと強度を作るのは大変でした。
今年の進歩はなんといってもStudioデビューをしたことです。
ツイッターを初めて約4年、想像以上にStudioで設計される方が多くいらっしゃることを知り、自分も利用してみようと思ったのがきっかけです。
1月に冬休みを利用して使い方を勉強し始め、最初はパーツ数の少ない小物を中心に制作しました。
ある程度慣れてくるとゴールデン・ゲート・ブリッジや『カールじいさんの空飛ぶ家』の家などパーツを多く使ったり、角度のついた組み方をするものを作って使い方を覚えていきました。
Studioでの制作は非常にスムーズで、リムジンバスや路線バスは他の作品と比べて圧倒的に早く完成させるとこができました。
そして今、一度は制作を諦めたN700系新幹線の制作にも使用しています。
先頭形状「エアロダブルウィング」の再現や内装など、手強いモデルですが今年手に入れたこの強い武器と共に頑張ります。
